2009年3月31日火曜日

Do the math

「計算しなさい」

 私のお気に入りのドラマ「Medium」からです。このドラマの主人公アリソン・ドゥボワーは、死者と話しができるのですが、彼女の「死人仲間」の中に「エージェント・クーパー」という方がいます。生前のクーパーさんは刑事で、犯罪が起きる前に犯人を殺し、事件を未然に防ぐという、なんとも恐ろしい刑事だったのですが、(結局彼がやっていることも、殺人に変りはありません)、死んだ後も、同じようなことをやってるんですね。今回は、クーパー刑事が、アリソンのように死者と話しができる高校生の男の子に取り入って、彼に実際の殺人をさせます。それを知ったアリソンが、高校生にそんなことは辞めるよう諭すと、今度はクーパー刑事が、アリソンを殺しなさいと命令を下すのです。つまり、アリソンは大量殺人を未然に防ぐのを、妨げていると言うわけです。このことを説明していた高校生がアリソンに言ったのが、今日の一言。一人の殺人者を殺せば、たくさんの命が救えると言うわけです。皆さんは、どう思いますか?こういった殺人が正当化されると思いますか?私は、そうは思いません。アリソンはドラマの中で言います。
「未来なんてものは、どうにでも変るものなの。一時期殺人に走ろうと思っても、考え直すこともあるの。あなたが殺した人たちは、まだ誰も殺しては、いなかった。あなたが殺した看護婦のご主人は、その後、妻を亡くしたために自殺したのよ。」
この言葉に、高校生は自分の頭に銃を向けて、引き金を引きます。つまり、クーパー刑事の行ったことは、悲劇しか残らなかったのです。
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