2008年9月28日日曜日

She got more junks in her trunk

「彼女のお尻はもっと大きい」

 なんだか、だんだん下品になってきたと思われるかもしれませんが、これくらいの表現は、アメリカ英語では目白押しです。知っていなければ、相手の言っていることが理解できません。知識は武器です!

 そもそもの始まりは、夫と一緒にTiboしておいたリアリティーショー「Project Runway」を見ていたときのことです。この番組は、服のデザイナーが毎週テーマに沿ってデザインし、最も「才能ないなー」と審査員に言われた者が、家に帰らされます。最後の3名がニューヨークの「ファッションウィーク」でコレクションを発表することができ、その中で最終的に選ばれたデザイナーが、個人のブランドを設立できるという、デザイナーにとっては大きな登竜門と言える番組です。でもって、昨日見た番組では、デザイナー同士がお互いの服をデザインし、しかもテーマが「ミュージックからインスピレーションされたもの」ということでした。つまり、例えば、デザイナーAさんはデザイナーBさんのためにデザインし、そのテーマが「ポップ」をイメージしたもの、といった感じです。でもって、とあるデザイナーのモデルとなったデザイナーは、お尻が大きな女性でした。でもって、そのテーマが「カントリーミュージック」でした。その彼女のことを、他のデザイナーが「彼女のお尻は大きいから、デザインするのが大変だ」みたいなことを言っていたのですが、その時に使っていた表現が、「She got a lot of junks in her trunk」だったのです。で、夫が、「さっき言ったことの意味わかった?」と聞くので、「わかんない」と答えると、急に上機嫌になって、しかも詳細に渡って説明しだした模様です。本当のネーティブ達が話す英語って、結構下品な表現が当たり前のように入ってます。「なんで、わざわざそんな表現を使わなければならないの」と、思うことしばしば。英語は、日本語よりもスラングが多いと思います。私個人の意見ですが。

で、翌日の今日、夫が仕事に行く前、一緒に朝食を食べながら、アメリカでは有名な料理番組のホスト「Rachael Ray」の「30 Minutes Meals」を見ていたときの事、私が、「なんか、彼女の腕の辺り、私にそっくり」と言うと、昨日の表現の復習のように言ったのが、上の一言です。そうか、Rachael Rayよりも私のほうがまだやせてると夫は思っているのか、となんだかほっとした私でした。

2008年9月27日土曜日

I am on my way

「今すぐ、出かけます」

または、「向かっている途中です」という内容の今日の一言。本当はお休みのはずの今日、仕事に行かなければいけない夫は、会社から電話がかかってきて、言った一言です。サラリーマンって大変ね。

2008年9月26日金曜日

Spare my sister!

「姉の命をお助けください」

 映画を見る前に誰かにその内容を言われたくないのは良くわかります。しかし!すいませんが、どうもこのフレーズ頭に残ってるんで、書かせてもらいます。10月25日から日本で公開される映画「ブーリン家の姉妹」。すっごい映画ですよ~。見た後、「コメディーが見たい!」と夫に訴えたほど、後味が悪いと言うか、コメディーで頭の中一掃しなきゃ気分が悪くて寝られないって感じですかね。でもって、これ、実話ってのがすごいですね~。それも、イギリスの王室ってんだから、昔からイギリスの王室ってスキャンダルの宝庫だったのね~。

 で、この台詞、この映画の中に出てきます。内容は言いません!あんまり知ると、映画を見る甲斐がなくなるでしょ。後味悪いけど、勉強のために一度は見とくべきだと思います。でもって、ブーリン家の姉役を演じたナタリー・ポートマンって、こういうクラッシックな役がとっても似合う人だなと思いました。彼女が出演している映画「ゴヤの幽霊たち」も最近見ましたが、これもすっごい役ですね~。彼女の演技もすごいですね。本当のナタリー・ポートマンは若くてとってもキュートな女性なんですが、こんなにたくさんの違った役をこなせる演技派女優とは知らなかった。まあ、「ブーリン家の姉妹」も「ゴヤの幽霊たち」も見てください。

2008年9月24日水曜日

Spacing out

「ぼーっとしてた」

 昨晩、遅くまで仕事をしていた夫は、私に電話をかけてくれました。で、以下にどんな内容だったかを書きます。

私:「なんか、めまいがするのよね。」
夫:「めまい?」
私:「まあ、そんなひどくないんだけど、車運転してる時、集中できなくてね。えーっと、なんていうんだっけそういうの?」
夫:「Spacing out?」
私:「あ、そうそう。それよ、それよ。」

というわけで、今回のお題は、「ぼーっとしてた」です。夫がたまにボーっとしてるときに、「どうしたの?」と聞くと、よく返ってくる返事でもあります。

2008年9月23日火曜日

You look hot!

「とっても、セクシーに見えますよ」

 先日ロサンゼルスで行われたアカデミー賞だか、なんだかの授賞式をテレビで見ました。数多くのハリウッドスター達がドレスを着て赤絨毯の上で、マスコミのインタビューを受けますが、その中で私の見ていた番組のインタビュー者が、たぶん60歳くらいの女優に言った言葉が、上の一言です。確かに彼女はスタイルも良く、美しくドレスを着こなしていました。で、私が注目したのが、この後の彼女の返答が、最初見たときは、"And I am!" (そして実際にセクシーなのよ)だったことです!わー、こんな台詞は、一生かかっても言えん!と思ったのですが、実はこれ、コマーシャルに行く前の「前置き」みたいに流されてて、本当の会話は、

"You look hot!"
"Oh, thank you. And I am. It's so hot!"

だったのです。つまり、

「とっても、セクシーに見えますよ。」
「あら、どうもありがとう。とても、暑いわ。ここは暑いからね。」

だったのです。Hotには、「暑い、熱い」の他に、「セクシーな」という意味もあります。だから、"You look hot!" と言われれば、「あなた、とてもセクシーね」という意味です。これは誉め言葉なので、Thank you と答えておけばいいでしょう。でもって、"And I am" と言えば、もちろん、"I am hot"のことなのですが、ここで彼女が本当に意味したのは、「暑い」ということです。でも、最初に流した編集では、"You look hot" "And I am" と途中と最後の言葉がカットされていたので、あたかもこの女優が、「私がセクシーなのは当然よ」とでも言っているかのように映されていたのです。最初の編集された映像を見たときは、「まあ、なんて思い上がった人かしら」みたいな印象を受けたのに、全体の会話を見たときは、ずいぶん謙虚ないい人そうな印象を受けました。マスコミとは、こうやって「イメージ」をコントロールするのです。私が所属する「創価学会」も、マスコミはずいぶん好き勝手に悪口書いたりしますが、とんでもないことです!いつも、頭にきています!皆さん、本当の創価学会を知らずに、マスコミの書いたでたらめを信じて、怪しい宗教集団などと、勝手に誤解するのは辞めましょう!

2008年9月21日日曜日

"Paper or Plastic?" "Neither!"

「紙袋にしますか?それともビニール袋にしますか?」
「どちらも結構です!」

夫が昨日買ったばかりの電動ドリルを返品したいというので、一緒に購入場所の「ウォールマート」に行きました。入り口近くの返品専門窓口に行くと、目に入ったのが上の言葉。アメリカのスーパーではレジの後ろにいる「袋つめ係」が"Paper or plastic?"と聞きます。これは、客に紙袋がいいか、ビニールの袋がいいか聞いているのです。で、この後の"Neither!"は、そのどちらもを否定する言葉なんですが、このコピー何の広告か分かりますか?なんと、「エコバック」の広告だったのです。なかなか、気の利いたコピーだなと思いました。

2008年9月17日水曜日

Did you live in a moment?

「その瞬間、生きてる!って感じだった?」

 意外と訳に手こずった今回のお題。「なんて訳せばいいかなー」とあれこれ、考えました。これでも私、翻訳で生計立ててるんで、大抵は「あ、これブログに使おう」と思った瞬間に、日本語訳もピピッて頭に浮かぶんですが、今回はこの「ピピッ」が来なかった。このブログのタイトルと訳は、ニュースの見出しみたいに簡潔で、日本語でも英語でも「語呂がいい」ことを心がけているんですが、これが今回はなぜか難しかった。なんでかというと、「Live in a moment」とは、「その瞬間を最大限に満喫する」といった意味なんですが、これだとなんだか長いし、「その瞬間を最大限に満喫しましたか?」などと質問する人はまずいないでしょう。上の英語を言ったのは、北京オリンピックで優勝ゴールをキックしたアメリカの女子サッカー選手に、その時の感想を聞いていたニュースのキャスターです。オリンピックの優勝ゴールを蹴った瞬間といえば、そりゃ「人生で最高の瞬間」ってもんでしょう。キャスターの質問にも納得がいくんではないでしょうか?

2008年9月16日火曜日

To catch up

「復習のためだね」

 アメリカでは、「デスパレートな妻達」の新シリーズが、来週から始まります。そこで、これまでのストーリーを国民に思い出してもらいたいのか、テレビ局がダイジェスト版を作ったらしく(実は寝てしまって見てないので詳しくは分からない)、2時間番組がTiboに入っていました。これについて夫と話し合っていた時に彼が言ったのが上の一言。私の辞書には、Catch up:(遅れた仕事、睡眠不足などを)取り戻す、(最新情報に)精通するようになる、と書かれています。まあ、ここでは、「補習」とか「復習」みたいに考えてもらっていいと思います。

 ところでアメリカでは、連続ドラマが始まった、と思ったら、3週間で終わってしまった、なんてのはよくあります。それも予告なしで、ブツンっと切れてしまうので、「もう少し計画性を持って仕事したら?」と思います。で、また知らぬ間に始まっていたりね。この辺は、きちっとした国民性の日本人とはかなり違うなーと思います。ねー、誰か私の超お気に入りドラマ「Medium」を、再開してくれない?

2008年9月11日木曜日

Get out of here, kids!

「ここから、出て行きなさい!」

 我が家の隣には、4人の男の子と2人の女の子がいます。一番上の子でもまだ7歳くらいだと思うんですが(今ふと気付いたけど、ってことは、奥さんほとんど毎年子供産んでたのね)、彼らが友達と一緒に我が家の前庭で遊んでいました。私としては、自分の子供が他人の家の庭で遊んでいたら、速攻で注意して、外に出させると思うんですが、親達はそんな子供達を見ても、何も言いません。
「アメリカでは、そういうのが当たり前なの?」
と夫に聞いたところ、
「いや、そんなことはない。これは、他人の家への不法侵入だよ」
と言いました。柵を作った方がいいのだろうか、植木で境界線をはっきりさせようか、などと私が提案しましたが、夫はあまり乗り気じゃない様子。でも、子供達の我が家への侵入は止まりません。

 で、とある日、また子供達が我が家の前庭で遊んでいます。セキュリティーカメラのモニターに映る子供達(我が家には防犯用のカメラが設置してあって、家の中から家の周りを見ることができます)を見て、どうにも我慢できなくなった私は、
「あーもー我慢できない。子供達にこっから出てくように言ってよ!!!」
と夫に訴えたところ、かっこよく(?)上の言葉を言ってくれた次第です。子供達は蟻の子のようにピーッと散らばっていき、それ以降、私たちの前庭で遊んでいるのを見なくなりました。ヤッピー!!

 それでも、子供達は私がいい人だと思っているのか(本当は夫以上に彼らを追い払いたかったんだけどね)、私を見かけるたびに手を振るし、この間は「カタツムリ見つけたよ」といって、バケツに入ったカタツムリを見せてくれました。フフッ、子供達に嫌われることなく追い払えて、作戦大成功よ。

2008年9月8日月曜日

Americanize!

「もっとアメリカナイズしてみたら?」

 最近、スキップしがちなので、今日は忘れないうちにもう一つ、書いときたいと思います。トイレでの一幕。我が家のトイレの上には、手を洗う用の液体ソープがあります。きちんと瓶を買ってきて、詰め代え用のを使っています。さてここで、日本人のあなたは、手を石鹸で洗うときに、手を水で塗らしてから、石鹸をつけませんか?これが正しい手の洗い方だと思うのですが、アメリカでは、最初に石鹸を手につけ、それを水で洗い流すように洗います。私から見れば、石鹸が泡立っていないから、手を洗ったというより、「すすいだ」といった感じで、これでは石鹸を使う意味がないと思うのですが、誰を見てもそのように洗います。で、トイレの水周りを拭いていた夫が、(ちなみにアメリカのトイレは、洗面所、トイレ、お風呂が一体になっているので、日本のより大きく、中で立ち話ができます。私と夫もよくトイレで話をします。日本の家のトイレを想像してもらうと変なので、一応書いときました。)「ねえ、ここに水があるのは、Isokoが濡れた手で石鹸をつけるからじゃない?」と言うので、「そうでしょうね」と答えたところ、返って来た返事です。しかし、なにを言われようが、こればっかりは、変えられませんね。なんと言っても、科学的に(?)日本の方が正しいもんね。石鹸は水がなきゃ泡立たないのよ!泡だってなきゃ、石鹸使う意味がないのよ!だから、最初に水をつけてから石鹸をつけるべきなのよ!

What is "Big Daddy's House"?

「ビッグ ダディーズ ハウスって何?」

 これは、私がTiboしている料理番組"Big Daddy's House"を夫が見つけた時、彼が言ったものです。(タイトルをクリックすると、この番組のホームページが出てきます。)

 で、今日のポイントは、この"Big Daddy"です。日本語に直訳すれば、「大きなお父さん」、もう少し平たく言えば「親父」とかいった訳だと思いますが、私が思うところ、このBig Daddyには、もう少し深いアメリカ人男性の「エゴイズム」が隠れていると思います。なんかうまく説明できないんですが、Big Daddyと呼ばれることで、男性としての満足感を感じているような気がします。つまり、相手をコントロールできる、または所有している、とか、自分の方が権力があるとか、そういったニュアンスが含まれているように思えます。そうそう、「王様」とでも言った方がいいかもしれません。で、まあなんて単純なのかしら、と思うのですが、「Big Daddy」と呼ばれて喜ぶ男性が多いような気がします。(だいたい、私がTiboしている番組のタイトルにもなるくらいだし。)だから、日本語で「親父」とか訳してしまうと、ちょっとニュアンスが違うような気がします。親父っていうと、年寄り臭い、少なくとも50代以上の印象が私にはありますが、若い人でもBig Daddy と呼ばれて喜ぶ人はいます。(大体、うちの旦那さんがその代表かもね。)
 
 そこで、私が思うに、「Daddy」には、日本語の「お父さん」には無い、もっと主従関係のようなニュアンスが含まれる場合があります。例えば、犬を飼っていれば、犬にとって飼い主が男性なら、「Daddy」です。我が家の愛犬ボジョのDaddyといえば、もちろん私の夫になります。私の大好きな映画「Mr & Mrs Smith」で、アンジェリーナ・ジョリーが、ブラット・ピットと、銃の撃ち合いになるシーンがありますが、そこで彼女は"Who is the daddy?"と言います。もちろん、彼女は「自分がDaddyだ」と言いたいのでしょうが、この場合のDaddyが「お父さん」を意味すれば、女性のアンジェリーナ・ジョリーがDaddyになるはずがありません。だから、やっぱりDaddyは、「権力がある者」といったニュアンスが含まれると思います。

 ずいぶん説明が長くなりましたが、夫が「Big Daddy's House」を見たとき、ついっと、引き込まれるように反応したので、やっぱこの言葉は、特別な意味があるんだなと思った次第でした。

2008年9月6日土曜日

Prove me wrong!

「私が間違っていたと、証明しなさい!」

 以前にも申し上げましたが、私はリアリティーショーが大好きです。最近楽しみにしているリアリティーショーに「America's Got Talent」というのがあります。これは、アメリカ全土から、どんなタレントでも良いから、何かパフォーマンスできる人が集まって、オーディションをするという、アメリカ最大のオーディションです。(たぶん世界最大でしょうね。)1位になれば、賞金百万ドル(日本円だったら1億円くらいね)とラスベガスでショーができます。今年で3年目なんですが、去年の最優秀賞受賞者は、現在ラスベガスで年収1億ドル(だから100億円くらいです!!!)を稼ぐ大物になったらしい。なもんだから、オーディションには全国各地から、たくさんの人たちが押し寄せます。中には「勘違い」した人たちもたくさんいるのですが、それはそれで楽しいものです。

 さて上の言葉は、審査員の一人ピアスが言った一言です。彼は3人の審査員で、一番批評が厳しいイギリス人審査員です。彼の批評はあまりにもひどすぎるので、よく観衆からブーイングを貰うのですが、これは、彼の酷評に怒ったパフォーマーが怒りを顕わにした時、言ったものです。

 先週のオーディションでは、私が今まであまり期待していなかったファミリーによる歌とバイオリンなどの楽器演奏がありました。このファミリーには7人の子供があり、超大家族ですが、この家族全員によるパフォーマンスです。子供達は母親によって小さい時から音楽の英才教育を受けているらしく、バイオリン、ビオラ、ハープなどが弾け、歌もそれはそれは上手です。今回のパフォーマンスでは、少年達(7人の子供のうち、下の4人は全員男の子で、上の3人は女の子です。)の美しい透き通った歌声と、姉達の大人の歌声が、バイオリンの美しい音色に重なり合い、それはそれは美しい音楽となりました。心の芯にピーンと響く音楽で、さんさんと魂の音色が降り注ぐ気がしました。あまりにも美しいので、夫が帰ってくる前に30回ほど見て(もちろんTiboしてます)、夫が仕事から帰ってきてから、また10回以上見ました。夫もとても美しいと言っていました。こういう風なパフォーマンスが出てくるところが、このショーの良い所だと思います。

2008年9月3日水曜日

Don't tease me!

「じらさないでくれ!」

 これも夫の口癖です。私が、ほんの1回だけ足揉みをしてあげて、そのまま立ち去ろうとすると、「ちょっと、ちょっと、もっとしてよ」と言います。で、「ただ通りすがりに、やってあげただけよ。そんな時間はありません」と私が言うと、いつも上の言葉を言います。
 それにしても、彼の言葉をこうして集めてみると、「Don't」で始まるのが多い気がする。これが夫婦というものなんでしょうか。