2008年9月8日月曜日

What is "Big Daddy's House"?

「ビッグ ダディーズ ハウスって何?」

 これは、私がTiboしている料理番組"Big Daddy's House"を夫が見つけた時、彼が言ったものです。(タイトルをクリックすると、この番組のホームページが出てきます。)

 で、今日のポイントは、この"Big Daddy"です。日本語に直訳すれば、「大きなお父さん」、もう少し平たく言えば「親父」とかいった訳だと思いますが、私が思うところ、このBig Daddyには、もう少し深いアメリカ人男性の「エゴイズム」が隠れていると思います。なんかうまく説明できないんですが、Big Daddyと呼ばれることで、男性としての満足感を感じているような気がします。つまり、相手をコントロールできる、または所有している、とか、自分の方が権力があるとか、そういったニュアンスが含まれているように思えます。そうそう、「王様」とでも言った方がいいかもしれません。で、まあなんて単純なのかしら、と思うのですが、「Big Daddy」と呼ばれて喜ぶ男性が多いような気がします。(だいたい、私がTiboしている番組のタイトルにもなるくらいだし。)だから、日本語で「親父」とか訳してしまうと、ちょっとニュアンスが違うような気がします。親父っていうと、年寄り臭い、少なくとも50代以上の印象が私にはありますが、若い人でもBig Daddy と呼ばれて喜ぶ人はいます。(大体、うちの旦那さんがその代表かもね。)
 
 そこで、私が思うに、「Daddy」には、日本語の「お父さん」には無い、もっと主従関係のようなニュアンスが含まれる場合があります。例えば、犬を飼っていれば、犬にとって飼い主が男性なら、「Daddy」です。我が家の愛犬ボジョのDaddyといえば、もちろん私の夫になります。私の大好きな映画「Mr & Mrs Smith」で、アンジェリーナ・ジョリーが、ブラット・ピットと、銃の撃ち合いになるシーンがありますが、そこで彼女は"Who is the daddy?"と言います。もちろん、彼女は「自分がDaddyだ」と言いたいのでしょうが、この場合のDaddyが「お父さん」を意味すれば、女性のアンジェリーナ・ジョリーがDaddyになるはずがありません。だから、やっぱりDaddyは、「権力がある者」といったニュアンスが含まれると思います。

 ずいぶん説明が長くなりましたが、夫が「Big Daddy's House」を見たとき、ついっと、引き込まれるように反応したので、やっぱこの言葉は、特別な意味があるんだなと思った次第でした。