「彼女に出演してもらいましょう」
朝のニュース「Today」からです。世界を驚嘆させた華やかな北京オリンピックの開幕式。一糸乱れぬ完璧なマスパフォーマンスと、若く美しい中国人の女性達は、世界を魅了しました。演技に参加している人数といい、花火やダンスの芸術レベルの高さといい、「これほどすごいパフォーマンスは今まで見たことがない」と誰もが圧倒されたにもかかわらず、実は中国政府側の思わぬ失策が明らかになりました。開会式で歌っていた赤いドレスの女の子は、なんとただ「口パク」をしていただけで、実際に歌っていたのは別の女の子だということです。そしてその理由が、「本当に歌っている女の子は、かわいくないから」だとのこと。これに対し、アメリカ人は怒りを顕にしています。容姿が良い、悪いというだけで、本当のアイデンティティーまで消されるのか。見た目が悪い物は、表に出ることすら禁じられるのか、中国が取った政策は、そういった人権を無視するという深い問題であると思います。道理でオリンピックに出ている女の子達は、皆一様に同じような容姿をしているわけだ、と私は少々がっかりしました。せっかく、素晴らしい芸術を世界に示したのですから、本当に一流の「人間としての政策」も示していただきたいと思います。
ちなみに、上の言葉は、この「顔を消された素晴らしい声の持ち主」を番組に呼びましょう、と言っていたものです。