2015年2月25日水曜日

Bundle up!

「着込みましょう!」

 先日、とても寒い日のことです。最高気温が華氏24度くらい。摂氏0度は華氏32度なので、華氏24度って言ったら、氷点下です。でも実は私、留学生時代に住んでいた場所は現在住んでいるカンザスシティよりかなり寒いので、「これくらいで、なにをギャーギャー言う必要がある」と思うこと、しばしば。人間、「馴れ」です。

 さて今日の表現は、そんな寒い一日を予報した天気予報のお姉さんの一言です。「Bundle」って言うと、「一つに束ねる」ってな意味ですが、天気予報のお姉さんが言ったのは、「今日は寒いので、重ね着してね」ってな意味です。

 で、私、度々思うのですが、日本語ってのは、とても微妙な表現ができる言語で、日本語に比べると英語ってのは、かなり大雑把だと言えるかと。なんでこんな話をしているかと言うと、今日の表現「Bundle up!」ってのは、文法上では「命令形」です。でも私は「着込みましょう!」と、まるで原文が「Let's」で始まる文のように訳しました。日本語で「アドバイス」する時、そんな風に話しませんか?「~せよ!」なんて言い方を天気予報のお姉さんがしたら、ビックリものです。でも英語では、「命令形」がバンバン使われます。今日の表現のように「着込みましょう!」ってのを、“Let's bundle up!"なんて英語で言われたら、なんか「一緒にどこか行くけど、今日は寒いから、重ね着しましょうね~!私も一緒に重ね着してあげるわよ~!」なんていう、とっても「一緒感」なイメージが湧いてきます。これじゃ変ですよね。だから、英語だと命令形でちょうど良いのです。特に命令形を訳す時、こんな風な日本語と英語の違いが明らかになるような気がします。根本的に違う言語なのです。なので、特に命令形を訳す時は、注意しましょう!(ほらね、「~しましょう!」って言ってるでしょ。これを英語に訳したら、命令形で充分よ!)


人気ブログランキングへにほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ
にほんブログ村