「共感するものがある」
最近スタートしたコンテスト番組「Last Comic Standing」。結構この番組気に入っています。 日本の漫才っていうと、 大抵二人一組で面白い話しをして観衆を笑わせるって感じですが、 アメリカの場合、スタンド・アップ・コミックは、 大抵一人で聴衆を前に面白い話しをします。イメージは、 かなり違いますね。う〜ん、 日本のお笑い芸人には失礼かと思いますが、 アメリカのコミックをやってらっしゃる方達の方が、ずっと「 知的」な感じがします。もちろん、ピンからキリまでありますが。 アメリカでコメディーをする人達の中には、 ニュースレポーターに負けない程、 政治や社会状況について語れる人がたくさんいます。 いろんなタイプがありますが、 私の中には基本的にスマートなイメージがあります。「 リーダー的」というか。
とまあ、そんなコメディアン達のコンテスト番組、「Last Comic Standing」。今年は、番組が「招待した」 コメディアン達が集まっているので、レベルは高めです。 既に地方のコメディークラブで仕事をしているような人達ですね、 全くの素人ではなく。で、そんな参加者の一人が、彼の14歳の息 子の話しをしました。昨日の投稿でも書きましたが、 アメリカの子供の発育は、日本の子供達に比べ、 比較にならない程、早いです。10年は先を行っているって感じ。 で、この14歳の息子がある日、 ジムに入会したいと言い出したというのが、 このコメディアンのお話し。今まで家の中で「男」であるのは、 父親の自分だけだと思っていたのに、 息子が一人前の男になり出し、戸惑っているという父親の心境を、 面白可笑しく語ったのでした。自分の目の前で、 腕立て伏せを立派にする息子。父にとって「脅威」 すら感じる場面だったのです。
で、今日の一言は、 そんなお話しを聞いた審査員の一人が言った言葉です。 この審査員自身も父親であり、家には息子がいるので、 自分にも似たような経験があり、「 言っている意味が経験を通してわかる」って意味で言ったのが、 今日のお題の“I can relate to that"です。”relate to”って言うと、「〜に関連する」 ってな意味が辞書に出てくると思いますが、「 それに自分は関連することができる」ってことは、つまり「 共感できる」ってことです。で、反対に「共感する」 の英語を辞書で調べると、”sympathize”、 そして名詞の「共感」では “sympathy” がまず出てきますが、これらの単語は、「可哀想だと思う」 って意味で「共感する」ってニュアンスが強いです。しかし” relate”には、そんな深い感情移入はありません。「 自分にも同じような経験がある」って感じです。